Galaxy Z Fold7に悲しみしか感じないZ Fold6ユーザーの大きな独り言
一番の注目を集めていたであろうGalaxy Z Fold7は薄型軽量化され、形状やデザインが大幅に変更されています。SNSや各メディアでも、その薄さと軽さ、カバーディスプレイアスペクト比変更などは概ね好評で受け入れられている印象です。
Galaxy Z Fold7のアップデートが残念過ぎる!!
そんなGalaxy Z Fold7ですが、Galaxy Z Fold2の頃から毎年買い替えるくらい愛用している私としては、非常に残念なアップデートで悲しみに暮れています。
発表後すぐの悲しみは、noteにまとめています。本記事では、数日経って冷静な今、もう少し整理してまとめたいと思いキーを叩きます。
Galaxy Z Foldシリーズの魅力
本記事では、悲しみを感じた要素を「残念ポイント」と呼ぶことにします。そんな残念ポイントを話す前に、私は何が気に入ってGalaxy Z Foldシリーズを愛用しているかをまとめましょう。
ボリュームあるので、読み飛ばしたい人向けお気に入りポイント要約
- ①タブレットを折りたたんでスマホとして持ち運べる
- ②サイズ感
- ③縦横比(閉じた時/開いた時のどちらも)
- ④One UIの使いやすさ
- ⑤UDC(画面下カメラ)
お気に入りポイント①
一番大きな要素は、「タブレットを折りたたんでスマホとして持ち運べる」ことです。
一般的なタブレットというと、10インチや11インチだと思いますが、それを毎回外出の時に持ち出すには、バッグの中で場所を取りますし、スリングバッグ等小さなバッグの場合はそもそも入りません。しかし、基本一人で外出する私は、移動時などに電子書籍や配信動画などのコンテンツを楽しむことが多く、それらをタブレットの大きな画面で楽しみたいという思いがあります。
その思いを叶えつつ、持ち運びやすい存在として、折りたたみスマホがが私には向いています。
お気に入りポイント②
2つ目は「サイズ感」です。 単純に10インチや11インチクラスのタブレットを畳んで持ち運ぶには、スペースは整理しやすいかもしれませんが、"重さ"は変えることが難しい部分だと思います。
Galaxy Z Foldシリーズは8インチクラスのタブレットでありながら、折りたたんで一般的なスマホに近いサイズで使うこともでき、スマホとしてもタブレットとしても使うには丁度よいサイズ感だと考えています。
お気に入りポイント③
サイズ感にも通ずる部分はありますが、3つ目は「縦横比」です。
これまでのZ Foldシリーズは、閉じた時に横幅が狭く縦に長い、 "リモコン"と揶揄されるような縦横比でした。横幅が狭いことで、SNSのタイムラインは見やすいものの、ブラウザ等でWebサイトを閲覧する際は1行で表示できる文字の量が制限されて縦に伸びたり、PC向けのサイト等は非常に小さい文字サイズになってしまうといったことがあります。
ここがこれまで批判される部分の1つだったと思いますが、個人的にはその部分は全く気になりませんでした。むしろ横幅が狭いことで、片手操作派の私としては親指が画面の反対側まで届きやすいですし、手に持って移動する時も握りやすく気に入っている部分の1つです。
また、縦に長いことで、開いた時のサイズ感もまたお気に入りです。一般的なタブレットを想像してもらえればわかりますが、10インチでも11インチでも13インチクラスのタブレットでも、長辺と短辺がはっきりしていて、決して正方形ではないと思います。これまでのZ Foldシリーズも縦に長いことで開いた時に長辺短辺がわかるサイズ感になり、タブレットらしい持ち味です。
もちろん一般的なタブレットに比べたら正方形に近くはありますが、 中華系(vivo, honor, oppo等)やGoogleのPixelシリーズの折りたたみスマホに比べたら、タブレットに近い縦横比(開いた時)なのが良い点だと感じます。(タブレットらしい縦横比に何か意味があるの?と思う方もいらっしゃることは承知していますが、私の使用時の気分的には必要なことなのです…)
お気に入りポイント④
4つ目は、「One UIの使いやすさ」です。特に左右分割機能ですね。例えば…
- 片方にSNS、もう片方にYouTubeと配置して、YouTubeでの配信を見ながらSNSで実況すること
- 片方にブラウザ、もう片方にSNSやメモ等を配置して、調べ物をしつつその結果をSNSに投稿することやメモすること
などの活用をしています。他にもブラウザとスマホゲーを並べて(左右分割とは少し違うやり方ですが…)育成素材などを見つつキャラ育成したり、別アプリから別アプリへ文字をコピペしたりする時に便利な機能ですね。
お気に入りポイント⑤
5つ目は、メインディスプレイに配置されている「UDC(画面下カメラ)」です。 私は普段、開いてメインディスプレイで操作をすることの方が多く、そのほとんどがコンテンツ視聴です。動画を見たり本を読んだりします。その際、UDCであることが助かっています。
UDCは、利用する時以外はディスプレイの他の領域同様に画面表示を行ってくれます。カメラがある部分のみ解像度が劣ってしまうのは仕方が無いことですが、何かしらUDCの部分までコンテンツが表示される際、よく注目しない限りは全く気にならないレベルです。おかげでコンテンツに没入することができます。
メインディスプレイでインカメラを使いたい人にとっては、撮影で出力される画像の解像度は低いもので残念ポイントかもしれませんが、私の場合は一切使わないのでUDCで全く困っていません。コンテンツ消費の自分にはとても嬉しいものです。
お気に入りポイント総括
他にも細かいお気に入りポイントはありますが、主に挙げるとしたらこの5つです。後述しますが、私は「折りたたむことで、スマホとして持ち歩けるタブレット」とGalaxy Z Foldシリーズを解釈し、前述のお気に入りポイントなど、そのニーズに合致していたのがこれまでのGalaxy Z Foldシリーズでした。他に無いのです。中華系もPixelも異なる方向性です。
しかし、残念ながらGalaxy Z Fold7では、それらが別の方向へ進んでしまったのです...
Galaxy Z Fold7の残念ポイント
もちろん、他にGalaxy Z Foldシリーズを愛用している方々に比べたら、私は少数派の考えであることは重々承知しています。 また、企業としても多くのニーズに応えつつ利益を出していかなければいけないため、多数が望む方向へ舵を切るのは仕方がないと思います。
それを前提にしつつも、Galaxy Z Fold7のアップデートは自分にとっては残念ポイントが多く、 他の中華系やPixelに近い方向へ進んでしまい、Z Foldシリーズが最後の砦だと思っていただけに悲しみに暮れているのです...
読み飛ばしたい人向け残念ポイント要約
- ①カバーディスプレイの横幅が広くなったこと
- ②メインディスプレイの縦横比が正方形に近くなったこと
- ③UDCを廃止してパンチホール式カメラを採用したこと
残念ポイント①
1つ目は、「カバーディスプレイの横幅が広くなったこと」です。
お気に入りポイントの1つであったカバーディスプレイの横幅ですが、広くなってしまったことにより片手操作が難しくなる懸念があります。片手モードを使えば良いということも考えられますが、その分表示領域が狭まり、「何のために横幅を広くしたの? 本末転倒では?」と思ってしまいます。
今回のアップデートで一般的なスマホに非常に近い形状(比率)となり、多くの人にとっては喜ばしいアップデートになったと思います。しかし、私はGalaxy Z Foldシリーズに「折りたたむことで、スマホとして持ち歩けるタブレット」という期待を抱いており、これまでのシリーズではそれにマッチしていたことを考えると、とても残念ポイントです。
残念ポイント②
2つ目は、「メインディスプレイの縦横比が正方形に近くなったこと」です。
まぁ正直この点は他の人からしたら「え?そんなこと?」というポイントかもしれません。その感想に対するカウンターも自分では弱いという思いもあります。
しかし、Z Fold6までの一般的なタブレットのような長辺短辺がある比率だった点は、個人的に気に入ってるポイントでした。動画視聴時、電子書籍閲覧時は開いた状態で横持ちをすることがほとんどです。その際に、タブレットらしい見た目で保持できるという点は自分にとっては大切なことでした。
加えて、Galaxy Z Fold6ではよくゲームを楽しみます。崩壊スターレイルやゼンレスゾーンゼロ、鳴潮などの風景が素晴らしいタイトルをよくプレイします。一般的なスマホでは左右に視界が開けた視点でプレイが出来ます。それに比べるとGalaxy Z Fold6は左右の視界が狭まり、縦方向に視界が広がります。大画面で操作はしやすいんですけどね...
Galaxy Z Fold7では、少しだけの変化とは言えさらに左右の視界が狭まります。正方形の視界であの景色を楽しめますか?少なくとも私はそうだと思えないです。製品の動画を見て、ゲームの画面を少しだけ見れましたが、Galaxy Z Fold6よりも狭まった印象でした。
残念ポイント③
3つ目は、「UDCを廃止してパンチホール式カメラを採用したこと」です。
薄型化の結果なのでしょうか。とても残念なポイントです。どんな場所でも一般的なスマホ以上の大画面でコンテンツを楽しめることがZ Foldシリーズのメリットだと思っています。しかし、Z Fold7では明らかにコンテンツを邪魔するパンチホール式のカメラが搭載されています。
UDCであれば、コンテンツを隠さずユーザーにも気にさせずコンテンツに集中させてくれます。しかしZ Fold7では横持ちにした場合、電子書籍も動画もパンチホールが隠してしまいます。縦持ちで見れば良いかもしれませんが、例えば動画視聴時は縦持ちしてしまうとスピーカーが上下に配置されてしまい、少し音の鳴り方が不自然になります。せっかくの動画視聴が台無しです。
残念ポイント総括
大きなところはこの3つです。もちろんこの記事執筆時点ではまだ実機を体験していないため、実際に触れてみたら心変わりするかもしれません。しかし、これまでGalaxy Z Fold2から利用してきている身としては、容易に想像できます。おそらく覆ることは無いでしょう。
Galaxy Z Foldシリーズ1台で、一般的なスマホとしてもタブレットしても使えることがメリットのはずです。タブレットでは皆さん何をするでしょうか。ドキュメント閲覧やマルチタスクはもちろんのこと、その画面サイズを活かして動画や電子書籍を楽しむという方も多いのではないでしょうか。
ドキュメント閲覧やマルチタスクには特に影響無いとわかりますが、今回のアップデートはコンテンツを楽しむことを阻害するようなものばかりだと私は感じてしまいました。私が期待する「折りたたむことで、スマホとして持ち運べるタブレット」から離れてしまったことに、勝手に悲しんでいます。
改めてGalaxy Z Fold7のアップデートを考えてみる
今回のアップデートに悲しみを感じつつ、SNSで感想ポストを検索してみました。その多くが下記のポイントに対して好評の声を上げている印象でした。
- 薄型軽量化
- カバーディスプレイのサイズ変更
これを踏まえて考えたことは、やはり私のようなニーズは非常に少数で、大半の人が折りたたみスマホに求めるのは、 「普段はスマホ、時々タブレット」なのだろうということです。
Galaxy Z Fold7の前モデルには、Z Foldシリーズでは初の2系統体制でした。
- 従来のラインであるGalaxy Z Fold6
- 新規ラインのGalaxy Z Fold Special Edition
Galaxy Z Fold Special Editionの時も、入手した方の感想ポストを見た限りではアスペクト比の変更に対して好評の声があったように思います。また、中華系やPixelなどの折りたたみスマホを見るに、やはり多くの声は「普段はスマホ、時々タブレット」なのでしょう。最近では折りたたみiPhoneの発売が来年2026年という噂もありますが、おそらく折りたたみiPhoneも従来のiPhoneを横に2つ並べたようなサイズ感になることでしょう。(縦長のiOSホーム画面なんて想像できないですし。)
両方の系統を続けてほしかったと心から思っていますが、 残念ながらSamsungは新規ラインの方、より大勢に向けた方へ舵を切ったのでしょう。
まとめ
以上です。私の愚痴にお付き合いいただきありがとうございます。
今回のGalaxy Z Fold7の登場で、折りたたみスマホの購入に二の足を踏んでいた人のお眼鏡に叶うクオリティになっていることはひと目でわかります。 耐久性を懸念されている人を見かけますが、Galaxy Z Fold2から利用している私としては、その懸念は不要であるということです。一度Galaxy Z Fold4を落下させてしまい破損させたことはありますが、それ以外は通常使用で一度も壊れたことは無いですし、メインディスプレイのフィルムが剥がれたこともありません。SNSで見かけるものは余程無造作に扱ったものだと思います。
よって、これまで折りたたみスマホを触ったことが無い人、購入を躊躇っていた人、Galaxy Z Fold5以前のモデルを利用している人は買い替えて問題ないモデルだと思います。
皆さんがGalaxy Z Fold7を歓迎する中、私は悲しみに暮れたままGalaxy Z Fold6の使用を続けて様子を見ようと思います。先は暗いですが、もしかしたら次期モデルで元のラインに戻るという一縷の望みに掛けたい。
あぁ...悲しい...